手作り石けん

宗像コスモス会の手作り石けんは、10年以上改良を重ね、安心して使っていただける石けんを一人でもたくさんの方にお届けしたいという想いで、日々丹精込めて手作りしています。

手作りへのこだわり

宗像市の学校給食で使用した油を回収に行くところから始まります。
回収した油は廃油ではありますが、学校給食には大変質の良いなたね油を使っており、使用頻度に関係なく期間を定めて廃油にされるため、新品同様で回収することもあります。
また、回収した時点で汚れがある場合は処分することにしています。
このなたね油と苛性ソーダを混ぜ合わせ、熱を加え石けんの素地を作り、それぞれの素材の良さを活かしながら、とことん手作りにこだわって石けんを完成させます。

よもぎ石けんは

早春、よもぎの季節に、葉の柔らかい部分だけを1本1本手作業で摘み取ります。大きな鍋で茹で上げミキサーにかけて細かくし、石けん素地に加えていきます。このとき、作業所中がよもぎの香りでいっぱいになります。春を感じることのできる石けんができあがることを皆で祈りながら作業をしています。

アロエ石けんは

コスモス会の庭で育ったアロエから、まずは、ハサミで丁寧にとげを切り取り、ミキサーにかけます。手作業でないととげはきれいに取り除けず、石けんの中にとげが残ってしまいます。「良薬は口に苦し」と言いますが、この苦そうなアロエと牛乳が肌をしっとりさせてくれるようです。

表面を平らにします。

切り分けていきます。

変わらない品質

自然の材料を使用し無添加で手作りをする場合、季節によって、気温、湿度など気候が変化するため、いつも同じ品質にできあがることが非常に難しく苦労はしますが、それでもなお手作りにこだわり、細心の注意を払い、10年以上かけて石けんとのコミュニケーションもうまくできるようになりました。形、色など手作りの風合いは残りますが、それぞれの特長を生かし、同じ品質をキープしています。

5カ月間乾燥させます。

石けんの製造工程で生成されるグリセリンは、保湿効果、吸湿効果があり、美肌や肌荒れを防ぐ効果があると言われています。

◆肌荒れとは：体を洗ったときなどに皮膚のバリア機能が損なわれ、乾燥や炎症を伴う症状 → かゆみ、カサカサなど

グリセリンは保湿性だけではなく吸湿性が高いため、水分を外部から取り込む性質があり、市販の石けんの場合、石けんが溶けてしまわないよう取り除かれることが多いのですが、宗像コスモス会の石けんは、グリセリンを取り除かず、石けんの品質を保つために、冷房と除湿の効いた乾燥室で5ヶ月間じっくり乾燥させ、時間をかけてでき上がりを待ちます。